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194 謎の人脈

last update Last Updated: 2025-11-24 17:00:09

「それで、そろそろ話を進めたいんだけど。まだ決まってないこととかあるのかしら」

 つぐみがそう言って真顔に戻ると、明日香が意地悪そうに言った。

「特にないよ」

「ええっ? じゃあ今日の集まりは何なのよ」

「だってだって、式の段取りは基本、西村さんに丸投げしてるんだし。本職に任せてるんだから、あたしたちが準備することなんて別にないでしょ」

「それはそうなんだけど、じゃあどうして」

「つぐみん、明日は実家に泊まるんでしょ? 独身最後の夜、東海林先生と二人きりで」

「……そうだけど」

「流石にそれは邪魔出来ない。先生もきっと、つぐみんと話したいこと、いっぱいあるだろうし。だから今夜にしようって、アオちゃんやなのっちと話してたの」

「……」

「あたしたちの新しい関係に乾杯、そんなところかな」

 明日香の笑顔に、つぐみが恥ずかしそうにうつむいた。

 そしてしばらくして真顔になると、三人に向かって言った。

「みんな……今回のこと、本当にありがとう。それからごめんなさい」

「え? え? なんですかつぐみさん」

「つぐみさん、その……どうして謝るんですか」

「だってそれは……菜乃花だってあおいだって、それに明日香さんも……直希のことが好きだった。それなのに私だけ、こんな幸せでいいのかなって思って」

「……顔上げなよ、つぐみん」

「……」

「あたしたちがダーリンのことを好きだったってこと、それは事実だ。現にあたしたちはみんな、ダーリンの為に戦ってきた。

 でもね、あたしたちみんな、別にいがみ合ってた訳じゃない。嫌いだった訳でもない。たまたま同じ男を好きになってしまった、それだけなんだ。最終的につぐみんがダーリンを射止めた。そりゃね、正直悔しいよ。でもこればっかりは
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